新着情報

内臓とツボ(経穴)

2018.04.23

内蔵体壁反射(ないぞうたいへきはんしゃ)という学説があります。内蔵が悪くなると、その臓器に関係するツボに反応が出るという学説。主な反応症状としては硬結(筋肉が凝ったような状態)。お酒を飲みすぎたりすると、背中の筋肉がこり、柱の角でゴリゴリやりたくなる。これも内蔵体壁反射です。反応がでている凝った筋肉にマッサージ・鍼をしますと、機能低下をしている内蔵が回復してきます。触診して異常を発見した所(ツボ)が即、治療点となるわけです。診断場所 即 治療場所 になる訳で、東洋医学というのは、とても便利な医学だなと思います。ずっと昔、アメリカ カリフォルニアで鍼治療に従事した事がありました。当時、鍼治療がアメリカで注目され始め、その治療院(サクラメントで日系二世テッド林田先生が開業されてました。)は患者さんで、ごった返してました。当時、私は、英語力が低く米国人とコミュニケイトできない状態でしたので、極力診療に入っていなかったのですが、一宿一飯の恩義もあり、清水の舞台から飛び降りる?覚悟で診療にはいりました。当然、英語はしゃべれません。「どうしたらいいのか?」と林田先生にアドバイスを求めましたら「英語ができないと言うと、患者さんは警戒し、診療に入れないので、ウフン、ウフンと言って、分かったように答えれば何とかなります。病名はカルテに書いてあるのでだいじょうぶです。」という返答。そこは東洋医学の良いところ。触診して異常反応を見つけたら、それに適した手技をする。言葉は通じてなくても治療はできる。結構患者さんに喜ばれました。中には、嬉しくて、ほっぺにチューをしてくる女性もいました。怖いやら?嬉しいやら?

 伊牟田