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ぎっくり腰(急性腰痛)

2018.04.22

前屈姿勢で物を持ち上げようとし、腰を痛める。ギクッとした感覚を覚えるので、ギックリ腰 的を得た表現言葉である。 

                                                                                                                                                                                                           重い物を持ち上げる時より、軽い物を持ち上げた時におきる事が多い。       

 重い物を持とうとする場合は十分身構える為、筋肉を傷める事が少ない。(腰全体の筋肉を使って持とうとする。)それに比べて、見た目で軽いと本人が判断した場合、「この位の物は身構える必要はない。」と考え、不用意な姿勢で物を持とうとする。その場合、腰全体の筋肉は使わないで一部の小さな筋肉だけを使う事になる。そしてその一部の筋肉を傷め(軽い肉離れ状態)結果として筋肉が硬くなり、背骨の動きが制限され、腰を伸ばせなくなる。                 

 

患者さんに、うつ伏せになってもらい、触診すると、傷んだ筋肉が分かる。 

 

その部位にマッサージ鍼治療を施せば、筋肉は徐々に回復し治っていく。  

 

急性腰痛の場合、症状の変化は毎日あるので、毎日続けて治療しても構わない。しかし、慢性腰痛の場合は症状の変化は緩やかなので、週に1~2回の治療で様子を観ていっても良いと思う。   

 

話は戻りますが、いくら急性であっても、疲れが元々あった場合は、すぐには治らない。(慢性と急性が絡んでいる状態)疲れがとれていくにつれ、症状が改善していく。  

 

ここで注意しなければいけないのが、高齢者(骨粗しょう症の方)のギックリ腰。  

 

いくら治療しても良くならない。びくともしない。 

 

こういう場合、腰椎圧迫骨折をおこしている可能性が高い。

レントゲン検査をすれば診断できる。圧迫骨折している場合は、それなりの処置が必要となります。損傷の程度によって違いますが、入院して三ヶ月程度、横になっての安静が必要な場合もあります。軽い場合は硬性腰椎コルセット着用が必要になります。とにかく猫背の姿勢をとらない事。(圧迫骨折の場合、椎体の前部がつぶれているため、猫背になろうとします。長期間良い姿勢を保たなければいけません。良い姿勢を保つのには、かなりの根気が要ります。悪い猫背の姿勢をしていると、その状態で骨が再生され、良い姿勢になる事は100パーセントありません。(生きている骨は破壊吸収、また、その部の再生を繰り返しています。年配者の腰椎骨再生は最低3年間は必要と思われます。)    

腰痛の症状を訴える場合でも、筋肉だけの損傷もあれば、骨まで損傷している場合など様々です。

 

筋肉など軟部組織だけの損傷であれば、鍼治療は、かなりの効果をあげる事ができます。