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熱中症(脱水症状)と便秘

2019.08.15

 

熱中症(脱水症状)と便秘

 

今年(2019年)の夏の暑さは異常ですね。

人間の体温以上の気温の日もあります。

高齢者の方で熱中症で、お亡くなりになる方も、いらっしゃいます。

 

熱中症の予防によく言われるのが、「水を多く飲みなさい」という事。

 

概して、症状を発症する方は、水を余り好まない方が多い。

「喉が渇かないですか?」と尋ねても、「それほど渇かない」」との答え。

想像するに、高齢になり、感覚神経が鈍感になったのかもしれない。

 

脱水症状が進むと生命に関わる事もある。

 

それでは、何をもって、脱水症状を判断するか?

主な判断材料となるのが、便秘の症状。

 

普段、便秘しない人が、便秘になった。こんな時、脱水症を疑って欲しい。

 

人間の消化器系について述べますと、

食べ物を口より入れ、胃に運び小腸より大腸に運び体外に排泄します。

 

小腸の役割は栄養吸収。では、大腸はどのような役割をするかと言うと、食べ物より水分を吸収する事。

 

人間、生きる為には、水は不可欠。

その水分量が足らない時、大腸部にある便より、必死に水を吸収しようとする訳です。その結果、大便がウサギの糞のように、コロコロとなり、便秘症状をおこす。

いくら浣腸しても、排便できない。

単純な便秘状態ではないのである。生命危険状態に入っている訳である。

 

以前より知り合いであるTさんが、体験談を話されていた。

参考までに記してみます。

もともと、このTさんは、便秘をしたことがない。糖尿病があり、散歩が日課。

真面目な性格をお持ちであり、この暑さの中でも、散歩を続けていた。(水分補給は特にしていなかった。)そして便秘になり、薬局で浣腸薬を買って、3本程使ったが、便が出ない。(その時、尿の量は少なく、色は濃い褐色だったとのこと。)

かかりつけのドクターに行って、便秘、又、おしっこの状態を話すと、「すぐ補液点滴をします。」との事。熱中症(脱水症状))と診断され、2時間程点滴。身体不快症状が、だんだん無くなり、その後、浣腸(病院の浣腸はかなりの量を使う。)便が出たとの事。もう少し、処置が遅れていたら、重篤な症状になっていたかも知れない。

本人「まさか、自分が熱中症になるとは思わなかった」との事。

 

 

私は、海外旅行が好きで、よく外国に出かけていました。

20年前のことですが、エジプト旅行をしました。

エジプト王(ファラオ)の墓が多い王家の谷という所を訪れた時、ガイドさんが、「今、摂氏何度だと思いますか?」「今、摂氏49度です。」

参加者全員ビックリ(摂氏56度になると、タンパク質が変性し生きていくのが難しくなるらしい。)

 

ガイドさんに「ここは、湿度0パーセントに近く、その為、ファラオのミイラが腐らない。皆さんの身体からは、かなり発汗している訳ですが、本人は気が付かない。そして、突然、脱水症のため、意識不明となったりする。喉が渇く渇かないの感覚に関係なく、十分、水を補給して下さい。」と言われました。

 

 

皆さん、水分補給を忘れないようにして下さい。