整骨院(接骨院)と整体院の違い
2018.05.07
「整骨院(接骨院)と整体院は、どう違うのですか?」と、質問をよく受けます。漢字表記が似ているので、混同されます。
整骨院(接骨院)について説明します。
整骨院と接骨院は同じ内容です。開業する場合、保健所に届出しなければいけません。(ずっと昔は、整形外科と混同しやすいので、なるべく接骨院の名前にして下さいと保健所の方に言われ、接骨院の名前をつける所が多かったようですが、最近は整骨院の名前が多いようです。法律の規制はありませんので、整骨院、接骨院、どちらの名称を使っても良いです。) 国が認定した養成施設学校(3年間 厚生労働省管轄)か大学(4年間 文部科学省管轄)で所定のカリキュラムを終了後、国家試験に合格し、開業の資格が与えられます。正式な国家資格の名称は柔道整復師といいます。治療の対象は、捻挫、打撲です。骨折、脱臼については応急処置はできますが、継続的に施術する場合は、医師の同意が必要となります。医療でありながら、医師の医療と違うという事で、法律では、医業類似行為という名称を使います。。医療に間違いないので、健康保険扱いが認められています。
整体院について説明します。
整体師という国家資格はありません。あくまで、慰安行為(リラクゼーション)をしていると、国は見ています。慰安行為の為、取り締まる法律はありません。一般人が、すぐにでも、お店?を持つ事はできます。病気を治す等の表現を使うと医療法違反となります。そうは言っても、医療行為を謳っている整体院が多いのが現状です。
マッサージという名称はマッサージの国家資格がないと使えません。
アメリカでカイロプラクターという州政府が認めた医療資格があります。4年間医療知識技能習得のあと州政府の試験に合格後、開業が認められます。日本からも米国に留学して帰国された先生方もいらっしゃいますが、日本においては、カイロプラクターという国家資格はない為、整体師として、営業しておられるようです。
中国で、優秀な外科医師であっても、日本の医師免許がなければ、日本で、医師として開業できないため、日本の鍼灸学校に入りなおして、日本の鍼灸国家資格を取得し鍼灸師として働いている先生方もいらっしゃいます。
法律がある以上、仕方がありません。