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高齢者とスポーツ

2019.04.06

高齢者とスポーツ

 

世間一般にスポーツは健康に良いという通説が、まかり通っています。

果たして、これは本当か?

 

若い時は、まあ、その通りだと言えます。鍛えると筋肉も発達し、心肺機能も向上してくる。

 

しかし、高齢者の場合、当てはまらない。年齢が高くなると、筋肉自体の生理的劣化が、当然進んでくる。

 

 

先日、当院の患者さんKさんが、通院されて

「先生、私 退職して、時間もあり、スポーツが、体に良いという事で、スポーツジムに入会したんです。そして、ランニングマシンで、走っていたら、脈拍が増えてき、100を超えてきました。苦しかったけど、そのままランニングを続けていたら、脈拍数が、だんだん減ってきたんです。1分間の脈拍数が40位になったんですけど、何故そうなったんでしょうか?」

 

「Kさん、それは、心臓がへとへとになったんです。、運動をすれば、脈拍が増えて、全身に多くの血を送らないといけないのですが、それが、できなかったんですよ。もう少しランニング続けていたら、心臓が止まっていましたよ。」

 

「エッ、それって、死んだという事ですか?」

「そうです。Kさんは、危なかったんです。」

 

ある程度年をとられたら、体力をつけるというより、無理しないで、体力を温存して、上手に生活していくことが大事かもしれませんね。

 

ウオーキング位がよいのではないでしょうか?